ふわもこメモ

健康に関するライフハックをご紹介

ロイテリ菌で健康を

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安全でタフで有能な、最先端”菌活”のカギとなる菌

1980年初頭、アンデスの4000メートルの高地に住むペルー人女性の母乳から「ロイテリ菌」という乳酸菌が発見されました。
環境汚染とは無縁の昔ながらの生活を送ってきた彼女は、人間本来の自然な健やかさの持ち主です。
その健康を支える母乳中のロイテリ菌は、まさに有益な乳酸菌。口の中から胃、腸に行き渡り、定着して菌質を改善し、免疫力のバランスを整え、病気予防や症状の軽減をももたらす極めて優良な善玉菌であることが、多くの臨床試験で明らかになったのです。


ロイテリ菌の優れた点はほかにもあります。もともと人体に存在するヒト由来の菌なので安全性が高く、乳幼児や高齢者、体力の落ちた病人や妊娠中の女性にも安心して用いられること。
また、酸に強く、胃や腸の中で生きて働けるのも他の多くの乳酸菌にはない特徴です。
しかし、残念なことに、ロイテリ菌は多くの現代人の体内から失われてしまいました。食品添加物、農薬などの化学物質やストレスが原因ではないかと考えられており、日本人の保持者はわずか8人に1人とのデータもあります。
ロイテリ菌を体内に取り戻せば、おなかの調子が悪い、風邪をひきやすい、歯周病になりやすい、肌が荒れるなど、さまざまな不定愁訴も解消され、健康寿命を延ばすことが期待できます。
実際に現在、世界90以上の国と地域の医療機関がロイテリ菌をバクテリアセラピー(菌のバランス管理による予防医学)に役立てています。
日本人にはまだなじみの薄いロイテリ菌ですが、これからの菌活の最先端を担う存在になりそうです。

歯周病菌を押さえ込み、胃でピロリ菌の天敵となる

ロイテリ菌がいかに有能でタフな働き者か、臨床試験の結果をもとに消化管の入り口から順にみてみましょう。
口腔内は善玉菌も歯周病や虫歯の原因となる悪玉菌も多く棲む歯の密集地帯といえる場所です。単独では無限大に増殖する歯周病菌をロイテリ菌と一緒に培養すると、増殖が抑制されることがわかりました。
また、ロイテリ菌がプラーク(歯垢)を減らし、歯肉の炎症や出血を軽減させたとの結果も出ています。重度から中等度の歯肉炎治療中の患者にロイテリ菌含有のガムをかんでもらったところ、14日後には歯茎粘膜の炎症がほぼ完治しました。
口臭や口の中のベタベタした不快感を、原因となる最近を抑えて根本から断つことができるのもロイテリ菌の力。歯磨きだけでは不十分な口腔ケアを徹底的にカバーしてくれるのです。
酸に耐え定着し、ピロリ菌の天敵となってその発育や動きを抑制します。
50代日本人のピロリ菌感染者は50%以上といわれ、胃炎や胃潰瘍の原因となり、胃がん発症との関連性も指摘されています。また、副作用の心配のないヒト由来のロイテリ菌で、安全にピロリ菌対策を行える可能性があります。

腸内の菌質改善で快調に

ロイテリ菌は、元気な状態で小腸に到達します。栄養素の吸収と免疫機能を担う小腸を入文に機能させるには、腸内環境を良好に保つことが不可欠です。
そしてロイテリ菌が腸で行うのがまさに菌質コントロール。善玉菌を増やして活性化し、悪玉菌の増殖を押さえ込み、腸全体の菌質を改良するのです。
免疫細胞の7割は小腸に存在しており、ロイテリ菌投与後に活性化することが確認されました。スウェーデンの企業で80日間にわたるロイテリ菌の摂取で社員の胃腸感染症や風邪による病欠が減ったのです。
アトピー性皮膚炎の乳児に半年間ロイテリ菌を用いたところ、湿疹面積が6割近く減少しました。また、便秘改善の効果が証明されています。
スウェーデンなど欧州各地では、免疫バランスの向上のためにロイテリ菌が乳児用粉ミルクに配合されています。母親が出産前にロイテリ菌を摂取すると母乳中の免疫成分が増えることも証明済みです。
安全であることは私達が健康得るうえで譲れない条件です。ロイテリ菌が妊婦さんや乳幼児に積極的に用いられていることは、その安全性を裏付ける事実にほかなりません。

全身を巡る血液の質を決めるのは腸内環境の良し悪し

血液の量を決めるのが自律神経、そして質を決めるのが腸内環境です。腸内の菌質のバランスが悪く、悪玉菌が善玉菌より優位の状態にあると、メタンガスや硫化水素などの毒素が大量に発生します。これが血液の質を悪くし、吹き出物、肌荒れ、歯周病など全身に不快な症状を引き起こすのです。
健康を保つには、善玉菌を増やし腸内環境を常に良好に維持することが大切です。
私達の腸に存在する菌は出産時や乳幼児期に母親の産道や母乳を通して受け継いだものを土台に、コロニーが作られます。しかし、加齢やさまざまなストレスの影響を受けて、善玉菌は数を減らしていきます。
特に40、50代以降の減り方は急激で、結果的に脳梗塞、高血圧、がんなど、生活の質を大きく落としたり、ときには命に関わる病気のリスクを高めることにもなります。したがってこの年代にいかに腸内環境を整えておくかが、生涯の健康を手に入れられるかどうかの分かれ道になるのです。
善玉菌の大敵は何といってもストレスです。ストレスは腸の動きを悪くして、菌の発育を妨げますが、悪玉菌よりも善玉菌のほうが繊細で影響を受けやすいのです。ストレスを減らし、食事や運動や睡眠など生活環境を整え、善玉菌の量と活性化を取り戻す努力が必要です。
ヨーグルトなどの発酵食品から善玉菌を取り入れることも重要です。新しい菌は腸の中に入ると、すでに棲んでいる菌たちに刺激を与えて、善玉菌の働きを活性化させるのです。その意味では、ロイテリ菌のような日本人あまり保持していない珍しい菌は刺激の度合いが大きく、善玉菌をより活性化させると考えられます。
最近の研究で、腸内環境が悪いと脳内で必要な神経伝達物質が十分に作られないことがわかりました。腸の健康を整えることが認知症やうつ病予防につながる可能性が見えてきたことは、大きな朗報だと考えております。